日本語にも、きれいな斜体を。
Ninter は、和文フォントの Noto Sans JP と、欧文フォントの Inter を組み合わせた混植フォントです。日本語を斜体にしても不格好にならず、英数字もすっきり読みやすく表示されます。無料で使えて、商用利用もできます。
PowerPoint や Word で日本語に斜体(Ctrl+I)をかけると、多くのフォントでは文字が大きく傾いた、いかにも機械的な斜体になります。
Ninter には本物の斜体フォントが用意されています。日本語は約5.5度だけ控えめに傾けるので、読みやすさを保ったまま、強調したい部分にさりげなく動きを出せます。欧文は Inter 本来の斜体になります。
アルファベット、数字、記号には、画面での読みやすさに定評のある Inter を使っています。日本語の中に英単語や数字が混ざっても、文字の大きさや高さがそろい、違和感が出にくくなっています。
- 時刻や比率(12:34)のコロンは、数字の中央の高さにそろいます
- ①②のような丸数字や、囲み記号は、日本語フォント側の全角の字形になります
- 日本語と英数字が同じ行にあっても、Inter の合字や数字の切り替え機能が使えます
Thin から Black まで 9段階の太さがあり、それぞれに斜体があります。
| 太さ | Thin / ExtraLight / Light / Regular / Medium / SemiBold / Bold / ExtraBold / Black |
|---|---|
| 斜体 | すべての太さに対応 |
Ctrl+B で太字、Ctrl+I で斜体という、いつもの操作がそのまま使えます。
MS ゴシックと MS P ゴシックの関係と同じように、2つのファミリーがあります。
| ファミリー | 字間 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| Ninter | すべて全角でそろう | 本文、表、きっちり並べたい文章 |
| Ninter P | かなや括弧が詰まる | 見出し、タイトル、スライドの大きな文字 |
どちらも 9つの太さと斜体を持っているので、全部で 36種類のフォントになります。
完成済みのフォントがこのリポジトリの build フォルダに入っているので、ビルドは不要です。管理者権限も必要ありません。
Git を使わない方は、この方法が簡単です。ダウンロードは全部で 100MB を超えるので、少し時間がかかります。
- GitHub のリポジトリページで、緑色の「Code」ボタンを押し、「Download ZIP」を選びます。
- ダウンロードした ZIP ファイルを右クリックして「すべて展開」を選び、わかりやすい場所(デスクトップなど)に展開します。
- 展開したフォルダを開き、中の
scriptsフォルダが見える状態にします。 - フォルダ内の何もない場所で右クリックし、「ターミナルで開く」を選びます。
- 次のコマンドを貼り付けて Enter キーを押します。
powershell -ExecutionPolicy Bypass -File scripts/install.ps1- 「Ninter: 36 updated」のような表示が出たら完了です。開いている Word や PowerPoint があれば、いったん終了して開き直します。
- フォントの一覧から Ninter または Ninter P を選びます。
インストール後は、展開したフォルダを削除しても大丈夫です。
git clone https://github.com/ykuwai/ninter.git
cd ninter
powershell -ExecutionPolicy Bypass -File scripts/install.ps1powershell -ExecutionPolicy Bypass -File scripts/install.ps1 -Uninstallbuild フォルダにある .ttf ファイルをすべて選び、右クリックして「ユーザーのみインストール」を選んでも使えます。Ctrl+I や Ctrl+B を正しく連動させるため、同じファミリーのファイルはまとめてインストールしてください。
Windows と同じく、ZIP をダウンロードして展開すれば、ビルドなしで使えます。
- ZIP を展開して、中の
buildフォルダを開きます。 Ninterで始まる.ttfファイルをすべて選択します。NinterPで始まるファイルも使いたい場合は、あわせて選びます。- 選んだファイルをダブルクリックすると Font Book が開くので、「フォントをインストール」を押します。
- 確認の画面が出たら、そのまま進めます。
- Word や PowerPoint を終了して開き直し、Ninter または Ninter P を選びます。
展開したフォルダで次のコマンドを実行すると、ユーザー単位でまとめてインストールできます。
cp build/*.ttf ~/Library/Fonts/アンインストールするときは、~/Library/Fonts から Ninter で始まるファイルを削除します。
Mac では、斜体は Command+I、太字は Command+B です。なお、動作確認は Windows の Word と PowerPoint で行っています。Mac での見え方は、確認できしだいここに追記します。
- 文字を選択して、フォント名に Ninter(または Ninter P)を指定します。
- 強調したい部分を選んで Ctrl+I(Mac では Command+I)を押すと、日本語も欧文も自然な斜体になります。
- 太字にしたいときは Ctrl+B(Mac では Command+B)を押します。
- Regular と Bold 以外の太さは、フォント一覧の「Ninter Light」「Ninter P SemiBold」などから選べます。
日本語の斜体の傾きは変えられますか。 変えられます。ビルドの設定で傾きの角度を調整できます。詳しくは ビルドガイド を見てください。
Ctrl+I を押しても斜体にならないのですが。 フォントをインストールしたあとに、Word や PowerPoint を開き直していないことが多いです。いったんアプリを終了して、もう一度開いてください。
縦書きは使えますか。 現在は横書きだけに対応しています。
自分でフォントを作り直したり、設定を変えたりしたいです。 ビルドガイド に、手順と設定項目、仕組みをまとめています。
元になっている Noto Sans JP(© Google)と Inter(© The Inter Project Authors)は、どちらも SIL Open Font License 1.1 で公開されています。Ninter もその派生物として、同じ SIL Open Font License 1.1 に従います。個人でも商用でも自由に使えます。詳しい条件は LICENSE を見てください。


